南モンゴルの反体制活動家ハダの妻シンナは、警察の許可を受けずに別の市にいる家族を訪問した後、司法当局から「厳重警告書」を渡された。50台半ばになったハダは、「分離主義」および「スパイ行為」の罪で15年間服役した後、事実上軟禁状態にある。シンナは冤罪で告発されており、習近平国家主席に夫の早期釈放を求める手紙を最近書き、夫の健康状態と安全状況について心配していることをラジオ・フリーアジア漢語放送室に語った。
内モンゴル当局はまだ夫に面会させてくれません。卑劣なことです。夫が刑務所にいる時は、私たちは少なくとも2、3回は面会できたのです。ところが、夫は現在秘密刑務所に収監されていて、刑務所にいる時よりも条件が悪くなっています。当局にとっては面会させるプラスの理由が見当たらないのです。息子のウイレスがいつ面会できるのか当局に問い合わせたところ、対応が遅いばかりか、回答もない。
私たちは夫のことをとても心配しています。ウイレスが様子を見に行き、夫は体操で外に出ることも許されていないことがわかりました。私たちは夫が今どんな状態に置かれているのか心配です。夫が生きているのか、別の場所に移送されたのかもわからないのです。居ても立ってもいられません。
私たちは7月から面会を許されていません。尋常なことではありません。ハダは秘密刑務所に移ってから精神状態が悪く、私たちは非常に心配しています。当局は突然面会させなくなったのです。
ウイレスは秘密刑務所に行って、2日間様子を観察してきました。ハダは体操の時間にも外に出て来なかったそうです。私たちは、夫が病気にかかっているのではないかと案じています。面会させないのには理由があるはずです。
私は貴局が私たちの抱えているこれらの問題について一層多くの人々に伝えることができると願っています。当局には、受け入れがたく、不道徳で、非人道的な面があるのです。
収監された家族に面会する権利は最も基本的な権利です。ハダだけでなく私たち家族全員が中国でもめったにない、この不公正な処遇にずっと苦められているのです。
習近平主席に3つのお願いがあります。まず、私たちの面会を許して下さい。次に、すぐに夫を釈放し、夫を虐待した人間を法に従って罰して下さい。第三に、息子のウイレスを麻薬所持で有罪にしたことを撤回して下さい。
レポート:ラジオ・フリーアジア漢語サービス課、チアオ・ロン
翻訳:ルイセッタ・ムディエ