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5月4日(火) 南モンゴルデモ行進の報告
Yisunhusel
2010年05月05日掲載
www.lupm.org
ゴールデンウィークも終わりに近づき、また、本格的な夏の到来を予感させる好天の中、南モンゴルデモ行進が開催された。今回の参加人数は約180名程度で、チベット、ウイグルなど3民族を応援する団体や日本人として、中国共産党の脅威に立ち向かい、打倒を目指す団体、そして、多くの個人の方々に参加いただいた。
また、昨年9月のデモ行進に引き続き、今回も多くの勇気有るモンゴル人達が数十人参加した。
デモ行進出発の前の集会では、最新の南モンゴルの弾圧の現状が紹介され、先日、国連の国際原住民会議に参加しようとした、ソド氏の不当な逮捕や内モンゴル自治区共産党党委書記の胡春華がここ一・二週間の間に内モンゴル自治区のモンゴル語で授業が行われている学校の授業を、全て漢語に出来ないか(要するにモンゴル語による授業の全面廃止、モンゴル文化の弾圧)の調査を自治区の教育関係者に命じたとの情報も、現地から寄せられたため、そのことも紹介された。
引き続いて、3民族関連団体や日本人として、中国の脅威に立ち向かい、中国共産党の打倒を目指す団体の方々の代表者が熱のこもった演説を行い、それぞの立場で南モンゴルへの応援メッセージを送った。また、ルービン党首などのメッセージも読み上げられた。
そして、集会からデモ行進、中国大使館への抗議まで、生中継も行われ、リアルタイムに全世界にデモ行進の模様が配信された。
デモ行進は恵比寿公園から笄公園まで約50分強の道のりを、道行くギャラリーに南モンゴルの現状を訴えながら、また、その気持ちを表すために、南モンゴルを初めとした3民族の旗、日章旗、様々な応援グッズ、横断幕を持ちながら練り歩いた。
ゴールデンウィーク中ということもあり、デモ行進のコースは比較的人通りが少なく、静かであったが、恵比寿駅前や広尾駅前、大きな店の前では、多くの人々がデモ行進の様子に見入り、或いは、写真に収める方々もいらっしゃった。
笄公園到着後は南モンゴルの5人有志が中国大使館へ向かった。抗議声明はモンゴル語で読み上げられ、ハダ氏、ソド氏の釈放を訴えるため、シュプレヒコールで気勢を上げた。抗議声明は大使館のポストに投函された。
このデモ行進は決して、中国共産党を批判したがために故郷へ帰れなくなったモンゴル人とそれを支援する日本人だけのデモ行進ではない。上に記したように、現地から入ってきた最新情報を何も知らない日本人や全世界のモンゴル人に知らしめ、そのことを訴えることで、命を掛けて現地で戦っているモンゴル人と連携して、その勇気有る行動に報いているのである。
人間不信の病に冒され、無実の人々を弾圧することでしか心を満たされることの無い中国共産党やその党員とは違い、我々は喜怒哀楽を共有し、祖国の文化を愛し、血も心も通っている人間である。悪魔の中国共産党が消滅しない限り、我々の抵抗は終わることはないのである。
南モンゴルは、63年前、望んで中国の植民地になった訳ではない。その後、63年間、南モンゴル人が歩んだ道はモンゴル史上最悪の屈辱の歴史である。このことを忘れないためにも、今後とも様々な形で、南モンゴルの現状を訴えて行きたいと思う。
最後に当日参加いただいた多くの方々に感謝申し上げます。今後ともご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
mino monggol!
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