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モンゴル・レター
No.19 2002/12/10
(準備版・週刊)
内モンゴルが6年間に65万人の強制移住を計画
(新華社・内モンゴルチャンネル, 2002年12月3日付)
内モンゴル自治区政府関係筋によると、同自治区は人畜によって破壊されたエコ・システムを完全に回復するため6年間で1億元(16億円)以上を投資し、65万人の「エコロジー移民」と同移民の貧困救済策を実施する。
過去10年間きびしい旱魃と過放牧によって、内モンゴル草原のエコ・システムは深刻なダメージを受け、多くの牧民の放牧地で水と牧草が不足した。近年、中国政府は、環境状態が良い地域に牧民を移住させる大規模な「エコロジー移民プロジェクト」を実施している。過去3年間に3万人以上が移住し、同プロジェクトは成功を収めている。
トンリョー(通遼、旧ジレム・アイマク)が
12月1日より家畜放牧の完全禁止策を開始
(新華社・内モンゴルチャンネル, 2002年12月6日付)
トンリョー市は、何千年もの間つづいてきた伝統的な牧畜を完全に終わらせるため、放牧の完全禁止策を2002年12月1日から実施している。トンリョー市には4346 畝(290ヘクタール)の牧草地があり、320万頭の家畜がいる。伝統的な粗放牧畜は、同地域における草原のエコ・システムを深刻に破壊した。放牧を完全に禁止することにより、同市における牧草地の3954畝(264ヘクタール)が効率的に保護され、保護地域は牧草地全体の80パーセントに達する。全市の138ソム(町)と2697ガチャー(村)に居住する43万8500世帯の牧民や農民は、今後、集約的農牧業に移行してゆくことになる。
(いずれの記事も2002.12.7付の英訳からの重訳)
[編集・発行]
SMHRIC@OSAKA
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