ニュースソース:www.gashuun.mn |
Ch.ノモン記者 |
世界的に資源が豊かなウムヌゴビ(南ゴビ)県は、モンゴル人だけの土地ではなくなってしまった。現在ここでは多くの外国人が生活しており、そのほとんどは漢人(中国人)である。最近、同県についての様々なニュースが聞かれるようになった。かつては「客人のもてなしが良く、正直な人びと」と言われたウムヌゴビ県人の痕跡は影も形もなくなってしまったという。
ウムヌゴビを訪れた人びとは時には信じられないようなことを言っている。中国と国境を接しているウムヌゴビの漢化が著しいという。同県の遊牧民は漢人の婿を迎えるようになっているばかりか、同県人のモンゴル語も南モンゴルのように変化しているという。unen.mnサイトでは最近、ウムヌゴビ県人が本当にこのような状態になったことを伝えるニュースを配信した。
ウムヌゴビ県ゴルワンテス郡にシャン・フィンという有能な漢人遊牧民が出て、周辺の牧草地を他の遊牧民に使わせないようにしているという。ウランバートルや県外から来たモンゴル人を嫌い、追い出すウムヌゴビ県人も漢人の前では何も言えなくなっている。
また、県境を接しているバヤンホンゴル県バヤンリグ郡ではウェイ・リュウというミャンガト(家畜を千頭以上所有する)遊牧民が出ていることが報道された。このように漢人がモンゴルの豊かな資源のある場所を「許可証」の名目で自分の権限に入れると共に、家畜をどんどん増やしてそこの主となっている。ウムヌゴビ、バヤンホンゴルの有能な遊牧民シャン・フィン、ウェイ・リュウらは間もなく政府庁舎に呼ばれ、政府高官から「優秀遊牧民賞」を受けるであろう。信じられないことに、モンゴル当局は上のような状況を大いに奨励している。議員たちは現在「土地法」を改正し、外国人がモンゴルで土地を所有したり賃貸したりして主となる条件を整備する新しい法律を承認しようと準備中である。ところが、この法律案に反対している議員はたった一人である。今月28日、S.ガンバートル議員が記者会見を開き、上記の法律案を差し戻すよう要求し、関係機関に反対文書を届けたと発表した。ガンバートル議員によると、「この土地法案は、土地の私有化を通して人権侵害、貧富の差の拡大、それによって独立を脅かすことになり得ます。牧草地、遊牧民の冬営地・春営地などを私有化する14の条文が盛り込まれています。土地を私有化した住民・遊牧民・農民はその土地を担保に入れる権利をもちます。これによって、金持ちがその土地を買って賃貸する権利が与えられるのです。独立や安全保障に影響することになります」。
ガンバートル議員は「この法律案を提出した人はすぐに差し戻して欲しい」と要求している。ところが、当局と「誠実連合」は多数派で土地法案を強硬に承認する可能性が高い。
(Ch.ノモン記者、ニュースソース:www.gashuun.mn)
(原文)http://www.amjilt.com/219033