(原文はキリル文字モンゴル語)
台湾を自国領土の一部とみなす中国は、人口2300万のこの島が独立の方向に進むことに対し神経をとがらせ、強く反対している。台湾の指導者が、年明け、国民のパスポートに記載された「中国(Hyatad uls)」を「台湾(Taiwan)」に変更する決定を下したため、北京政府の反感を一層買うことになり、さらに、外国にある駐在事務所を「台湾常任代表処」と呼ぶようになった。これら2つの変更のほかにもうひとつの決定が出された。それは、モンゴル国を中国の一部でないと承認したことである。1949年、中国共産党に打ちのめされ、台湾島に逃れた国民党は、53年間モンゴル国を独立国と承認せず今日に至った。アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』によると、モンゴル国民は中国人ではないとようやく認め、他の国々同様、台湾に自由に入国できるようになった。
(『ゾーニー・メデー』紙 2002年3月14日付,ウランバートル)