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「チベット人とモンゴル人」発言について

 

皆様

  富川です。日曜日の第28回大相撲トーナメントで横綱朝青龍が万全の相撲で優勝しましたね。その勢いはだれにも止められそうもありません。まさに朝青龍時代の到来ですね。

 さて、先日内田さんが、Shirchin Baatar さんの「チベット人の反対集会とわれわれモンゴル人」という文章を翻訳して当MLで流しましたが、それについて若干の私見を述べてみたいと思います。この類の議論は慎重なほうがいいでしょうが、モンゴル国の方がこのような見解を述べることはとてもすばらしいと思っております。一般人による非公式な場での発言とは言え、まれに見る「内省的」な見解ではないでしょうか。

 内外モンゴル人(この名称自体問題ですが)は、1980年代なかごろまで、さまざまな歴史的要因によって長い間交流が断絶しました。そのため両者間にはいくつかの重大な歴史的出来事への理解はおろそか、一般的なコミュニケーションさえとれず、一部では多くの間違った情報が伝わり、互いの誤解を招くこともしばしばありました。それがいままでは世界中のモンゴル人がインターネットを通して自由に意見交換ができるようになり、モンゴル人同士の相互理解が今まで以上に深まってきました。今回のShirchin Baatar 氏の発言は、ダリアさんが理解されているように、決して戦争や混乱を望んでいるわけではなく、今日のモンゴル国政府および一部モンゴル人インテリーたちの歴史認識への無関心さを批判していると思います。

  露清からソ中までの激動の時代にモンゴル民族はつねにその狭間で喘ぎながらも、生き抜き、戦ってきたわけですが、それは、時にはモンゴル同胞間の排斥、対立をも余儀なくさせた残酷な時代でもありました。旧モンゴル人民共和国が、政治難民としてモンゴルに亡命した徳王を中国に強制送還した史実ないし政治的選択は当時の国際状況下でやむをえなかったかもしれないし、その時代には正しかったかもしれませんが、しかし、その結果、内モンゴル人にどのような悲劇が起こっているかを省みたことがなかったし、それに関して、内モンゴルの同胞に対していまだに何の釈明もしていません。

 いま時代は変わっています。一昨年、モンゴル国政府は、モンゴル国で中国のスパイとして迫害を受け、命を落とした徳王時代の内モンゴル人の罪に対する判決を見直し、名誉回復をし、その家族に対し、正式な謝罪をしました。これは、少なくともモンゴル国政府が次第に歴史的認識を持ち始めている証拠ですが、残されている問題は多く、今後何かの形でモンゴル同胞への正しい理解を手助けできるような、またそのように働きかけていくことが新しいモンゴル国の姿ではないでしょうか。これは、統一を図るとか、そういう政治的意図ではなく、同じ民族として仲良くなることがなによりも大事だと考えております。

 この類の議論になると、ついに感情的になってしまうのですが、この辺で終わらせていただきます。あまり重い話なので皆様のご機嫌を損なうようであれば、今後の議論は私個人とメールでやり取りをしましょう。よろしくお願いします。



富川力道@バー.ボルドー

monbuhk@yahoo.co.jp
 

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