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九州「正論」懇話会の第149回講演会が12日、福岡市中央区の西鉄グランドホテルで開かれ、中国内モンゴル自治区オルドス生まれの文化人類学者で、静岡大教授の楊海英(ようかいえい)氏が「中国の民族問題―南モンゴルとウイグルの実例から」と題して講演。中国による深刻な人権侵害について説明し、「中国の人権問題に日本も対処すべきだ」と訴えた。
楊氏は、中国による内モンゴル自治区や新疆(しんきょう)ウイグル自治区での強制移住や出産のコントロールなどに触れ、「国連が定義するジェノサイド(民族大量虐殺)を、中国はしている」と指摘。日本企業などに対し、問題のある地域の材料を使わないなどの行動を求め、「中国との経済的な関係を希薄にすることは長期的に日本のためになる」と語った。
講演会は、新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で開催した。